栄養士・管理栄養士ってどのようなお仕事だと思いますか?

 

どのような印象をお持ちでしょうか?

 

 

管理栄養士紀子が食事のことで対象者様とお会いするときは、

その方の体調、食欲、食事の量の過不足を拝見しております。

 

 

お仕事のほんの一例です。

 

゜お医者さんの指示箋のもと

 食事療養が必要な方に栄養の指導を行う。

 給食提供する施設で栄養管理を行う。

 食事の献立をたてる。

 食事の過不足を確認する。

たとえば、以上のようなお仕事を行いました。

 

 

 

過去に、給食提供で勤務した施設では、

私は調理をされている方と闘っていました。

 

闘うというと大げさですが、

大量調理につきものの

食中毒の予防と対策を念頭におきながら、

食事を定刻に提供しようとすると、どうしても、

調理の方と闘う必要がございます。

 

たとえば、明日の朝食に使う食材を、

どの程度までの調理作業を、よし、とするか。

 

たとえば、衛生管理の基本について、

野菜の処理と肉の処理は別にするとか、

その際には、

そのたびごとの手洗いを求めたり指導したり。

 

調理するほうは、

調理する側で時間とたたかっておりますから、

どちらにも譲れないものがあります。

 

私自身は帰宅する際、

「食中毒なく事故なく平穏無事でありますように」

と思いながら職場をあとにした日もありました。

 

 

病棟に出ると、本心を正直に言う人、

たとえば

『まずい』『もっとうまいものを食べさせてほしい』と。

 

 

逆に、気をつかって本心とは裏腹のことをおっしゃる人、

たとえば『なんでもおいしくいただいていますよ』と。

 

いろんな方がいらっしゃいますね。

 

患者様や利用者様とお会いして、

管理栄養士 紀子が拝見したのは、

 

・今日の食欲はいかほどのものか

・体調はどうか

・提供している食事で不足がないか

 

等々を見させていただいていました。

 

 

初めてお勤めしたのは、整形外科病院でした。

骨折などにより緊急入院されるかたがたくさんいらっしゃいました。

突然の入院で心理的なショックもあり

【ごはんがおいしくない】と仰られました。

 

でも、突然のことですからご家庭で食べていたものと

味がまったく変わります。

【おいしくない】と言われても仕方ありません。

 

内科的な病気の原因がなければ

なおさらのことだろうと思います。

 

入院後は食欲や体調はどうか

お顔を見に行きます。

事が食事のことゆえに、

あんまり頻繁にお顔を拝見しに行くと、嫌われます(笑)

 

なぜなら誰しも、食べ物のことはあんまり

見られたくないのが正直なところかと思います。

 

 しかしながら病院生活に慣れてくるころには、

私たちの提供する食事のお味にも馴染みがでてくるのか、

【おいしいヨ】というお声をいただくこともありました。

 

私が思う管理栄養士のお仕事についてのお話でした。

 

 

もしかしたら栄養士や管理栄養士は、

「食事のことをとやかく言う人」という

思い込みを持たれているかもしれません。

これは心の壁だなと思います。

 

 

そうであるからこそ、

心から欲していることは何なのかを、

普段聞こえてこない本音に耳傾けられるよう、

私は常に努力しています。

 

 

あなたの選んで食したものが心からおいしいと感じるものであってほしい。

感謝の気持ちがわくものであってほしい。

 

私はあなたにあなたがおいしいと思う食を経験していただきたい。

なぜなら、あなたの健康や元気な姿を心から願っているからです。